奇跡の化学反応が作り上げた傑作!ベティ・ブルー 愛と激情の日々

私にとって初めて観たときの衝撃を受けた映画と言えば、真っ先に『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』が思い浮かびます。

冒頭から過激なセックスシーンが繰り広げられるからではなく、見終えた後にこれまで感じたことのないような切なさで胸で苦しくなったからです。

こんな傑作がオンラインで手軽に観られるとは、すごい世の中になったものです。

本作はひとりの女の子がどこまでも壊れていく映画。そして、そんな彼女を愛した男の物語でもあります。

こういうのはフランス映画だけが描ける世界だと思います。アメリカでは健全なものになってしまっただろうし、イギリスではクールになったことでしょう。

案外、日本の映画が近いものを作れるかもしれません。が、しかし、本作の持つ独特の情緒や美しさは描けないと思います。

南仏のひなびたビーチリゾート(グリュイッサン)、パリ郊外の古いホテル、田舎のピアノショップ……。

本作の舞台となる場所には、どこもある種の気だるさが漂っています。まさに世間から隔絶していく主人公たちにふさわしいところばかりです。

私には、本作のロケ地めぐりをする人たちの気持ちがとてもよく理解できます。それほどまでに独特の美意識によって選ばれ、撮影されたこれらの土地は、映画の中で本当に美しいのです。

さらに私がこの映画が好きでたまらないのは、音楽の素晴らしさにあります。手がけたのは『イングリッシュ・ペイシェント』の音楽で米国のアカデミー賞に輝いたガブリエル・ヤレド。

本作を彩る音楽はインストゥルメンタルですが、私は何曲もメロディを思い浮かべることができます。

音楽通の友人によると、本作のサウンドラック盤はかなりのロングセラーになったそうです。

胸を締め付けるストーリーと役者たちの名演、そして映像や音楽の美しさ。『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』は、それらが奇跡のようなケミストリーを起こして完成した傑作映画です。

⇒フールー・ユーネクストなら、観たい映画が無料で今すぐ見れる!フール(ふーる)・ユーネクスト利用者の口コミはこちら

このページの先頭へ